ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドローム

【ロコモティブシンドロームとは】

ロコモティブシンドロームとは、「運動器の障害のために要介護となる危険の高い状態」 をさします。
ロコモティブシンドロームは、メタボや認知症と並び、健康寿命の短縮、ねたきりや要介護状態の3大要因のひとつです。

【ロコモティブシンドロームの原因】

運動器の障害の原因には、大きく分けて、運動器自体の疾患と、加齢による運動器機能不全があります。

・運動器自体の疾患
 加齢に伴う、様々な運動器疾患。たとえば変形性関節症、骨粗鬆症に伴う円背、易骨折性、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症など。あるいは関節リウマチなどでは、痛み、関節可動域制限、筋力低下、麻痺、骨折、痙性などにより、バランス能力、体力、移動能力の低下をきたします。

・加齢による運動器機能不全
 加齢により、身体機能は衰えます。筋力低下や持久力の低下、運動速度の低下、反応時間延長、巧緻性低下、バランス能力の低下などがあげられます。閉じこもりなどで、運動不足になると、これらの筋力やバランス能力の低下などとあいまって、運動機能の低下が起こり、転倒しやすくなります。 
ついには、立って歩く、衣服の着脱や、トイレなど、最低限の日常生活動作(ADL)さえも、自立して行えなくなり、健康寿命の短縮、廃用症候群や、寝たきりなどの要介護状態になっていきます。

【ロコモティブシンドロームの診断】

ロコモティブシンドロームのチェック として、次の5つの項目のうちひとつでも当てはまればロコモティブシンドロームが疑われます。
・片脚立ちで靴下がはけない
・家の中でつまずいたり滑ったりする
・階段を上るのに手すりが必要である
・横断歩道を青信号で渡りきれない
・15分くらい続けて歩けない

【ロコモティブシンドロームの治療】

転倒予防、骨折予防などのためにロコモティブシンドロームの治療としてロコモーショントレーニングが行われます。
ロコモーショントレーニングは、自宅でも行えますから、毎日継続して運動療法を実施することが大切です。
開眼片足立ち訓練(ダイナミックフラミンゴ療法)やスクワット(股関節の運動;ロコモン体操)などがあります。これらの訓練は、整形外科専門医の診察を受け、転倒・骨折の原因をチェックしてから、行いましょう。
また、効果判定のために、定期的に、お近くの整形外科専門医のチェックを受ける必要があります。