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からすまがり(足のつり、こむらがえり)
       の原因と治療

1.からすまがり(こむらがえり)とは

高齢になると多くの方がこむらがえり(熊本では、からす曲がりの方が一般的です)を経験されます。
これは、足のふくらはぎや親指に起こる一時的な筋の痙攣で激しい痛みを伴います。若いときでも無理な運動や、筋肉を強く曲げた後に起こりやすいのですが、高齢者の方のこむら返りは運動をしなくても痙攣し、また夜間に毎日おこるなど、その悩みは深刻なものが多いと感じています。実際、外来を受診される高齢者の多くの方がこむらがえりで悩んでおられます。

2.こむらがえりはどうして起こる?

こむらがえりがどうして起こるのか、そのはっきりした原因はわかっていません。ただ、以下のような症状があると起こりやすいということがわかっています。

1) 足のはれ、むくみ
2) 脊柱管狭窄症、腰痛症
3) 下肢の静脈瘤
4) 糖尿病でおこるマグネシウム不足
5) 内科疾患(甲状腺機能低下症、肝硬変など)

以上のように、様々な疾患があり、原因がはっきりしているものは、その原因治療を行います。例えば、静脈瘤の手術をしたり、マグネシウム不足であればそれを補えばこむらがえりの頻度が少なくなる事がわかっています。
ただ、その多くは、原因不明で、それゆえ症状を抑える対症療法が行われます。


3.こむらがえりの治療

こむらがえりの治療は、お薬による治療と注射(神経ブロック)による治療があります。

芍薬甘草湯:古くから「足つりの特効薬」として知られています。副作用も比較的少なく、効果もはっきりしており、こむらがえりが起こる前にのんでおくとこむらがえりの予防が出来ます。

筋緊張抑制薬:西洋のお薬です。漢方薬でも十分に症状が抑え切れない場合に、漢方薬と同時に服用します。

神経ブロック:親指の付け根のつぼに少量の麻酔剤を注入します。一回の注射で約1~2ヶ月こむらがえりが抑制できるという報告もあります。