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糖尿病

【糖尿病とは】


 ブドウ糖は、人の体を動かすエネルギー源です。ブドウ糖が血液の流れに乗って体の細胞に運ばれて、筋肉や臓器で使われます。 血糖値というのは、血液中にそのブドウ糖がどれくらいあるかを示すものです。 糖尿病になると、ブドウ糖がエネルギーを必要としている組織の中に運ばれなくなって、血液のなかにあふれてしまいます。  血糖値が病的に高まることによって、様々な合併症がおこります。
 なお、糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病がありますが、1型糖尿病は自己免疫性疾患です。
 ここでは、最も頻度の多い、2型糖尿病を解説します。

【糖尿病になる原因】


 糖尿病の原因は、膵臓のβ細胞から分泌されるインスリンというホルモンが少なくなったり、それがうまく細胞に作用しなくなるためです。
 インスリンは、体の中で、唯一血糖を下げるホルモンで、食後に血糖が上がらないように、調節する働きがあります。また、血液中のブドウ糖を体中の細胞に送り込んで、活動エネルギーに変えたり、脂肪やグリコーゲンに変えて、エネルギーとしてたくわえておく働きもあります。


【糖尿病で起こる合併症】


 一般的に2型糖尿病では高血圧と同様、自覚症状はほとんどありません。 糖尿病の症状に、喉の渇きや尿量が増えるというのがありますが、これらは相当進行してからでないと出現しません。
 血糖値が高いという検査値の異常以外、何事も示さないように見えます。臨床的に、 糖尿病でみられる合併症は、糖尿病が発症し10年などかなり長い時間が経過してから起こります。


「糖尿病神経障害」
 合併症の中で最も早く出てくる障害です。手足のしびれ、けがややけどの痛みに気づかないなどです。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常など、さまざまな自律神経障害の症状も現れます。

「糖尿病網膜症」
 網膜の血管が悪くなり、視力が弱まります。時には失明する場合もあります。また、白内障になる人も多いといわれています。

「糖尿病腎症」
 尿を作る腎臓の、糸球体という部分の毛細血管が悪くなり、次第に尿が作れなくなります。
 そうなると人工透析といって、器械で血液の不要な成分をろ過して、器械で尿を作らなければなりません。
 週に2~3回、病院などで透析を受けることになるので、日常生活に大きな影響を及ぼします。
 現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。

【糖尿病合併症の治療】


 糖尿病から起きる合併症は、基本的には血糖のコントロールをしていれば発症を遅らせることが出来ます。
 しかし、一旦発症してしまうと、日常生活に支障をきたすこともあります。
 例えば、糖尿病網膜症では、網膜剥離を誘発することもあるため運動ができなくなり、糖尿病腎症でも運動を行うと尿蛋白が増え、腎臓に負担がかかることから禁止されます。
 合併症が生じてから、あわてて糖尿病自体の治療をしようとしても、血糖値の変動でかえって合併症が誘発されるような状態になってしまうと、強化インスリン療法などの強力な治療は行えなくなってしまいます。

【糖尿病の予防】


 糖尿病の予防には、肥満を防ぐのが一番です。肥満かどうかは肥満指数(BMI)という基準が使われます。
「食事療法」
■甘いものや脂っこいものは食べ過ぎない
甘いものや脂っこいものは、太りやすい食品です。また、 糖を多く含んだ食品は、血糖値を急に高めてしまう可能性があります。
食後に急に血糖値が上がってしまうと、インスリンの分泌過多が起こります。 これを繰り返すと、インスリンを出す細胞が少しずつ死滅し、インスリン分泌能力が低下します。

■分けて食べる
一回にたくさんの量を食べると、インスリンの分泌が間に合いません。
一回の分量を減らし、バランスよく分けて食べてください。

■食品のエネルギーを知る
毎日食べるものがどのくらいのエネルギーなのかを知り、食品を選ぶときや食べるときの参考にしましょう。

「運動療法」
 運動をしないと筋肉はやせて、体重が少なくても脂肪の多い体になります(いわゆるかくれ肥満)。この状態ですと、基礎代謝が減ってしまい、同じ身長・体重の人が同じ分量の食事をとっても、使うエネルギー量が少ないため、脂肪になる分量が多くなってしまいます。運動をすることで体についた中性脂肪を減らしたり、筋肉をつけて基礎代謝の多いからだを作ることが大切です。

抜粋元 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/tounyou/index.html http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85